NO.2

思うんだ、自分はいつもひとりなんじゃないかと。

 

携帯のメモリには溢れるほど名前が登録されているのに、

センチメンタルな感情を抱いた瞬間、その名前は意味を持たなくなる。

これだけ地球上には人がいて、僕のことを知っている人もきっと沢山いるはずなのに、

「誰か」に連絡を取りたいと思うと、その「誰か」を見失ってしまう。

 

そして唐突に気づくのだ。

 

誰か、じゃなくて、君に、ということに。